議事
(1)付託決算の審査
ア 報告第1号 令和2年度墨田区一般会計歳入歳出決算
イ 報告第2号 令和2年度墨田区国民健康保険特別会計歳入歳出決算
ウ 報告第3号 令和2年度墨田区介護保険特別会計歳入歳出決算
エ 報告第4号 令和2年度墨田区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算
以上4件を一括して議題に供した後、一般会計の款3・区民生活費及び款4・資源環境費並びに国民健康保険特別会計及び後期高齢者医療特別会計の質疑を一括して行った。
質疑終了後、共産党及び公明党からの申出により、委員間討議を行った。
その後、本日の会議を終了し、29日(金)午前10時から委員会を開会し、一般会計の民生費及び衛生費並びに介護保険特別会計の質疑を行うこととした。
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会議の概要は、次のとおりである。
午前10時00分開会
○委員長(佐藤篤)
ただいまから決算特別委員会を開会いたします。
早速議事に入ります。
付託決算の審査を行います。
報告第1号、報告第2号、報告第3号及び報告第4号の各会計決算、以上4件を一括して議題に供します。
本日は、一般会計の款3・区民生活費及び款4・資源環境費並びに国民健康保険特別会計及び後期高齢者医療特別会計の質疑を一括して行います。
それでは、質疑を承ります。
初めに、公明党の質疑を行います。
◆委員(井上ノエミ)
まず、執行実績報告書の54ページ、トリフォニーホール費に関連して伺います。トリフォニーホールに関しては、9月の地域産業都市委員会でその在り方について報告がありました。音楽ホールについては、都内に同様のホールが数多くあります。また、クラシック音楽の愛好家自体が大変少なく、そのファンを音楽ホールで奪い合う状況になっているとよく言われています。委員会でいただいたアンケート調査の結果では、来場者の70%は区外からです。
今回報告があった50億円の修繕費については、区民からは、なぜ区外の人のために巨額の税金を自分たちで負担しなければならないのかという声が出てくると思います。以前は、30億円という話がありました。また、巨額な負担を減らすために民間活力を利用するという理事者からの答弁もありました。杉並公会堂はPFIを使い、160億円の改築事業を実施しています。
そこで伺いますが、これまで墨田区として民間活力の活用について正式に検討してきたのでしょうか。もし検討しているなら、現在どのような検討状況なのか伺います。また、PFI事業として実施するには、専門のコンサルタントを雇って検討する必要があると思いますが、その計画はあるのか伺います。
◎文化芸術振興課長(岩本健一郎)
まず、民間活力の活用についての検討ですけれども、これまでほかの自治体や建設会社、金融機関に聞き取りを実施してきているところでございます。そのような段階ですので、PFI事業を利用するための検討を行う専門のコンサルタントの雇用については現時点においては考えてございません。
また、PFI事業等の活用について、当区においてその方法が本当に有用であるかを検討した上で、その可否を判断してまいりたいというふうに考えております。
◆委員(井上ノエミ)
来場者のアンケート調査には、気楽に来られるような価格であればどんどん来たいというような意見があります。
私は、数年前に曳舟文化センターで行われた新日本フィルの親と子のコンサートに行きました。これは無料のイベントですが、多くの親子が来ており大変好評でした。無料であればコンサートに来てみたいという区民はたくさんいると思います。例えば、墨田区民はトリフォニーホールのコンサートで2回、3回は、ワンコインで500円の入場料であれば、多くの区民が来場できると思います。修繕に巨額の税金が掛かったとしても、それが自分たちに還元されるということになれば、賛成する区民も増えると思います。
そのためには、ホールの運営を合理化して経費を減らす必要があります。ホールの運営にも民間のノウハウを導入して、より効率のよい運営をしてもらうほうがよいと思いますが、ご見解を伺います。
◎文化芸術振興課長(岩本健一郎)
トリフォニーホールの運営の合理化については、議会の皆様からもご意見をいただいており、財団としても努力をしてまいりました。そのような中で指定管理者制度を導入し、公募による審査の上、その都度議会の議決をいただいているところでございます。区としては、公共ホールの管理運営ということに関しまして、現在適切に役割を果たしているものと認識しています。
◆委員(井上ノエミ)
音楽都市すみだをつくることに私は大賛成です。トリフォニーホールはその象徴ですが、これまではトリフォニーホールに一極集中という感じがします。
例えば、すみだジャズフェスティバルは大変大きなイベントになってきています。まち中で区民が気楽にジャズを楽しめる大変よい機会になっています。演奏家もほとんどがアマチュアの演奏家で、多くのボランティアが参加して運営しています。クラシック音楽も、このようにもっと区民が気楽に楽しめるとよいと思います。ここ数年は、新日本フィルも区内各地で演奏会を開くなど、アウトリーチの活動を増やしています。また、年末には第九のイベントもあります。本所地域プラザでは、有料ですがミニコンサートが開かれています。
区民がクラシック音楽を気軽に楽しめる機会をもっとつくる必要があると思います。ニューヨークでは、夏にはセントラルパークで無料のコンサートが開かれ、聴衆は芝生に座って音楽を楽しんでいます。墨田区でも、隅田公園や大横川親水公園では芝生が整備されています。必ずしも一流のプロが演奏する必要はなく、アマチュアの演奏家でもいいと思いますが、公園に行けばクラシック音楽が流れているような墨田区になれば、本当の芸術振興につながると思います。そして、文化振興財団には、芸術音楽を区内で振興する役割を果たしてもらいたいと思います。今後、音楽都市構想を進めていくための活動について、何か考えていることがあればお伺いします。
◎文化芸術振興課長(岩本健一郎)
これまで、区民がクラシック音楽を無料で楽しめるものとして、例えば平和祈念コンサートやクリスマスコンサートなどは、この庁舎等を使用して実施しています。また、コミュニティ会館でのアウトリーチ、学校におけるコミュニティコンサート、ジュニアオーケストラの公演の一部を無料で実施しています。
昨年には、両国駅の協力の下、駅ピアノを設置させていただきました。これに加えて、すみゆめ等の事業において、隅田川沿いで行うストリートピアノや、マリンバを区内各所で演奏する事業等を支援しています。さらに、子どもたちの帰宅を促す帰宅呼びかけメロディー、通称夕焼け小焼けのメロディーは、以前は機械音でしたけれども、現在は新日本フィルの楽団員が演奏したものに変更するといったことも実施しております。引き続き、区民の皆さんがクラシック音楽を楽しめる機会の創出を支援していきたいと考えております。
◆委員(井上ノエミ)
トリフォニーホールの修繕に関しては、整備の費用について、よりよい音楽環境を求めればコストは高くなります。最高のレベルを求めるのではなく、必要最低限の費用でやらざるを得ないと思いますが、費用に関してどのように考えているのか伺います。これまで出ている見積りは、最高レベルの費用でやっているのではないでしょうか。
◎文化芸術振興課長(岩本健一郎)
トリフォニーホールは、音響等が非常に優れた施設であるとの評価をいただいております。この評価を損なわぬよう、適切に維持していくためのコストであると認識しております。
◆委員(井上ノエミ)
最後に、執行実績報告書の58ページのスポーツ振興費、総合体育館PFI事業費に関連して伺います。
民間活力を活用するために墨田区でも総合体育館の建設、運営についてはPFI事業が導入されています。これは、BOTと呼ばれており、民間事業者が施設を建設し、維持管理及び運営を行い、事業終了後に施設所有権を移転する方式です。総合体育館の事業費は総額約150億円で、期間は約23年です。この事業の成果を現在どのように評価しているのか伺います。
◎スポーツ振興課長(岐部靖文)
総合体育館は、民間事業者の資金やノウハウを活用し、財政負担の平準化を図りながら、より質の高いサービスを提供するためにPFI事業として整備運営することとし、平成22年に開館いたしました。昨年度から今年度にかけて、新型コロナウイルスの影響により利用者は減少しておりますけれども、これまで多くの方々が施設を利用され、スタジオレッスンやスイミングスクールなどは特に人気となっております。また、様々な国内トップリーグの試合も行われるなど、する、見る、支えるスポーツ施設として非常に高い稼働率となっております。
しかしながら、一方で民間事業者による運営であることから、一般の区民の方の利用、また行政の利用に関して一定の制約が掛かるなどの課題がある状況です。
○委員長(佐藤篤)
委員会を再開いたします。
これより委員会討議を行います。
順次、意向を確認いたします。
初めに、新しいすみだは委員間討議の意向がありますか。
◆委員(井上ノエミ)
ありません。
○委員長(佐藤篤)
それでは、自動発券機とキャッシュレス化に分けて、各会派のご意見を述べていただきたいのですけれども、まず新しいすみだ、井上委員はいかがでしょうか。
◆委員(井上ノエミ)
特にありません。
○委員長(佐藤篤)
特にありませんというのは、賛成という意味でしょうか。
◆委員(井上ノエミ)
賛成でもなく、意見はありません。
○委員長(佐藤篤)
賛成でもない、意見自体がないということですね。
◆委員(井上ノエミ)
はい。